ご実家が空き家になって、こんなことで悩んでいませんか?
「夏になると庭の草がすごい勢いで伸びて、もう手に負えない…」
「業者に頼んだら、いくらかかるんだろう?」
「自分でやるのと頼むの、結局どっちが安いの?」
わたしも祖父の家が空き家になったとき、まったく同じことで悩みました😅 草刈りって、放っておくと近隣トラブルや特定空家指定にもつながるので避けられないのに、費用の情報って意外と出てこないんですよね。
そこでこの記事では、わたしが実際に空き家の草刈り・清掃にいくら払っているかを、包み隠さず公開します。あわせて専門業者に頼む場合の相場、自分でやる場合の費用も比較して、どんな人がどれを選ぶべきかまで整理しました😊
結論:わたしが空き家の草刈り・清掃にかけている費用
まず結論から。わたしはシルバー人材センターと知り合いの高齢の方への時給払いの2つだけで管理しています。年間の実額はこちらです。
| 依頼先 | 頻度 | 1回あたりの費用 | 年間の合計 |
|---|---|---|---|
| シルバー人材センター(草刈り) | 年1回(冬) | 約10,500円(時給1,500円×のべ7時間) | 約10,500円 |
| 刈った草の処分もあわせて依頼 | 年1回 | 約10,000円 | 約10,000円 |
| 知り合いの方に時給でお願い | 不定期(草が伸びたとき) | 時給1,500円(15分単位で計算) | その年の草の伸び方しだい |
| 道具・消耗品・出張費 | ― | ― | 0円(購入した道具なし・交通費の請求もなし) |
| 年間合計 | 約20,500円+知り合いの方へのお礼(不定期) |
最初にお伝えしておくと、わたしは空き家管理の専門業者やハウスクリーニング業者は使っていません。この記事の業者料金の部分は各社が公開している料金をまとめた「相場」であって、わたしの体験ではないことを正直に書いておきます。実体験として書けるのは、シルバー人材センターと知人依頼の部分です😊
①シルバー人材センターに草刈り・清掃を頼む場合の費用
結論として、コスパでいえばこれが最強だと思っています。シルバー人材センターは各市区町村にある公益法人で、地域の高齢の方が会員として登録し、草刈り・清掃・庭木の手入れなどを引き受けてくれる仕組みです。
費用の目安
料金は「時給×作業時間×人数」で計算されるのが基本です。わたしの地域では時給1,200円ほど+事務費で、実質1時間あたり1,500円くらいでした。時給だけ見ていると「あれ、請求書が思ったより高い」となるので、事務費が別にかかるかどうかは最初に確認しておくと安心です。金額は地域によって差があるので、必ず地元のセンターで確認してくださいね。
わたしが実際にお願いしたときは、のべ7時間ほどの作業で約10,500円でした。敷地が広いので、何人で何時間かけるかは会員さんにお任せしましたが、それでもこの金額です。しかも交通費の別途請求はなし、道具を買い足す必要もありませんでした。
そのうえで、わたしが「これは破格だな」と感じたのが次の3点です。
- 交通費がかからない:地元の会員さんが来てくださるので、出張費や車両費が加算されません
- 保険に加入している:作業中の事故に備えた保険に入っているとのことで、個人にお願いするより安心感があります(補償の内容は地域のセンターに確認してください)
- 短い作業時間でも単価が上がらない:民間の業者だと「1時間だけ」の依頼は割高になりがちですが、シルバー人材センターは短時間でも時給計算のままでした
注意したいのは、道具をこちらで用意しなければならない場合があること。わたしはシルバー人材センターのために何かを買った経験はありませんが、作業内容によっては「草刈り機はご用意ください」と言われることもあるようです。見積もりのときに「道具はどちらが用意しますか?」「作業料以外にかかるものはありますか?」と必ず聞いておきましょう。
刈った草の処分費は別途1万円。それでも頼んでよかった理由
正直に書いておくと、刈った草の処分までお願いすると、作業料とは別に約10,000円かかりました。時給1,500円の作業料と比べると、決して安くはありません。最初は「自分で処分すれば浮くのでは?」とも思いました。
それでも毎回お願いしているのは、刈った草の行き場が本当にないからです。わたしは空き家がある地域の町内会に入っていないので、その地域のゴミ集積所に出すことができません。かといって自分の車に積んで持ち帰るのは、量が多いと何往復にもなりますし、濡れた草で車内が汚れて匂いも残ります。
「1万円で、あの重労働と車の汚れがまるごと消える」と考えたら、わたしには十分に価値がありました。逆に、空き家の地域で町内会に入っていてゴミを出せる環境なら、処分は自分でやって作業だけ頼むという選び方もできます。ここは状況で判断が分かれるポイントなので、見積もりのときに「処分込み」と「作業のみ」の両方の金額を聞いておくのがおすすめです😊
申し込みから作業までの流れ
- 市区町村名+シルバー人材センターで検索し、電話または窓口で相談する
- 作業内容・敷地の広さ・住所を伝える(写真があるとスムーズです)
- 下見・見積もり(現地を見てもらうケースが多いです)
- 作業日の調整(混み具合によっては数週間待つこともあります)
- 当日、作業を実施
- 後日、請求書が届いて支払い(振込または現金)
ここでひとつ、絶対に確認しておいてほしいことがあります。わたしの地域では、夏の草刈りは受け付けてもらえませんでした。会員さんがご高齢なので、熱中症予防のために夏場の屋外作業を止めているそうです。
そのため、わたしがシルバー人材センターにお願いしているのは年1回、冬の時期だけです。草がいちばん伸びる夏に頼めないのは、正直かなりつらいところ😢 この対応は自治体やセンターによって違うので、「夏も依頼できますか?」は最初に必ず確認してください。ここを知らずに「夏になったら頼もう」と待っていると、いちばん困る時期に手が打てなくなります。
夏に頼めない場合は、その時期だけ自分で刈る、民間の業者に単発で頼む、あるいは記事の後半で紹介する防草シートや除草剤でそもそも草を生えにくくしておく、といった別の手段を組み合わせることになります。
ちなみにわたしのスタンスは、シルバー人材センターにお願いできるときはそちらに依頼して、それ以外は知り合いの方にお願いするという形です。公的な組織で保険もあるぶん安心なので、まずはシルバー人材センターを優先。受け付けてもらえない夏場や、ちょっとした作業は知り合いの方にカバーしてもらっています。
頼めること・頼めないこと
安くて頼りになる一方、何でも頼めるわけではありません。ここは事前に知っておくと期待外れになりません。
| 頼めることが多い | 断られることが多い |
|---|---|
| 草刈り・除草、庭の掃き掃除、落ち葉の清掃、室内の簡単な清掃、通水・換気などの見回り、低い植木の手入れ | 脚立や屋根に登る高所作業、大木の伐採・危険木の処理、大量の不用品の運び出し、専門技術が必要な修繕、夏場の屋外作業(熱中症予防で受け付けていない地域があります) |
高い木の剪定や伐採は、安全上の理由で受けてもらえないことがあります。その場合は造園業者の出番です。
実際に使って感じたメリット・デメリット
メリットは、時間あたりの単価が安いこと、交通費がかからないこと、保険に加入していること、そして公的な組織なので悪質な業者に当たる心配がない安心感です。地元の方なので、近隣への気配りも自然にしてくださいます。
デメリットは、地域によっては夏場に依頼できないこと、「明日すぐ来てほしい」という急な依頼には向かないこと、道具の用意を求められる場合があること、そして刈った草の処分費が別にかかることです。草がいちばん伸びる時期に頼めないのは痛いのですが、それでもこの料金と安心感なら使う価値は十分にあると感じています。
②知り合いの高齢の方に時給でお願いする場合
わたしはシルバー人材センターと並行して、近所に住む知り合いの高齢の方に時給でお願いしています。「草が伸びてきたら見ておいてもらえますか」とお願いできる方が近くにいるのは、正直かなり心強いです。
費用の目安
わたしは時給1,500円でお願いしています。シルバー人材センターの実質単価とほぼ同じですね。金額は「安く抑える」より「気持ちよく続けてもらえる額」という基準で決めました。安すぎると長続きしませんし、こちらも頼みにくくなってしまうので。
そしてもうひとつ、いちばん工夫したのが「15分単位でカウントしていい」というルールです。
「1時間まとめて働かないといけない」となると、どうしても構えてしまいますよね。15分単位なら、散歩のついでにふらっと寄って30分だけ草を抜く、という働き方ができます。相手の負担が軽くなるぶん、こちらも「ちょっとお願いできますか」と声をかけやすくなりました。
働く日も時間もすべて相手にお任せです。「草が伸びてきたら、都合のいいときにお願いします」という頼み方で、不定期にみてもらっています。定期契約ではないので、草の伸び方に合わせて自然に回数が増減し、結果的にムダのない形になりました。
ただし、この「お任せ」ができるのは相手が信頼できる方だからです。作業時間の申告も、敷地や鍵の扱いも、信頼がなければ成り立ちません。誰にでも勧められる方法ではない、というのは正直に書いておきます。
お願いするときのコツ
- 15分単位でカウントする:まとまった時間を確保させない工夫。短時間でも頼みやすく、引き受けやすくなります
- 日時は相手にお任せする:「都合のいいときにお願いします」と伝えると、相手も断る気まずさがなくなります
- 作業範囲をはっきり決める:「庭の草刈りと郵便物の回収まで」など、最初に線を引いておくとお互い気まずくなりません
- 時給と支払い方法を先に決める:あとで決めようとすると必ずモヤモヤします
- 道具はこちらで用意する:相手の草刈り機を使わせてもらうと、故障のときに気を使わせてしまいます
- 「無理な日は断ってください」と伝える:これを最初に言っておくと、相手も気楽に続けられます
【重要】知人にお願いするときの4つの注意点
安くて融通が利く方法ですが、リスクもあるので必ず理解しておいてください。
1. けがをしても労災は使えません。シルバー人材センターや業者は保険に入っていますが、個人へのお願いは基本的に補償がありません。草刈り機は飛び石や刃物での事故が起きやすい作業です。ご高齢の方に真夏の炎天下で長時間の作業をお願いするのは避け、涼しい時間帯・短時間に区切るなどの配慮を。心配な場合は、施設賠償や傷害保険で備えられないか保険会社に相談してみてください。
2. 人間関係のリスクがあります。お金が絡むと、断りにくさや不満が生まれやすいもの。「今年からはシルバーさんに切り替えます」と言いづらくなることもあるので、最初から1年ごとに見直す前提で伝えておくとお互い楽です。
3. 支払いの記録は必ず残しましょう。賃貸に出していて経費にする場合、支払記録がないと経費として説明できません。日付・作業内容・時間・金額・受け取った方のお名前をメモしておき、できれば簡単な受領書をもらってください。個人への継続的な支払いは税務上の扱いに注意が必要な場合もあるので、判断に迷うときは税理士や税務署に確認するのが確実です。
4. シルバー人材センターで知り合った方に、個人的に頼むのは慎重に。「あの会員さんに直接お願いすれば事務費がかからないのでは」と考える方もいると思います。実際にそういう手はあるのですが、センターを通さなくなった時点で、保険も補償も外れます。けがや物損が起きたときに、すべて当事者同士の話し合いになるという覚悟が必要です。センターの規約に触れる場合もあるので、目先の安さだけで判断しないほうが安全だと思います。
③専門業者に頼む場合の費用相場
ここからはわたしは利用していないので、各社が公開している料金をもとにした目安です。実際の金額は敷地の広さ・草の高さ・地域で大きく変わるので、必ず見積もりを取ってください。
| 依頼先 | 費用の目安(2026年7月時点の相場) | 向いているケース |
|---|---|---|
| 草刈り・除草の専門業者 | 1平方メートルあたり100〜300円程度。50平方メートルほどの庭なら15,000円前後、職人1人1日あたりなら18,000〜25,000円程度 | 広い敷地、草が腰の高さまで伸びてしまった状態 |
| 造園・外構業者(剪定・伐採) | 1本あたり、低木(1〜2m)1,000〜3,000円/中木(2〜4m)5,000〜12,000円/高木(4m以上)12,000〜30,000円程度 | 庭木が高い、危険木を切りたい |
| 空き家管理サービス | 外部の巡回のみなら月額3,000〜5,000円、室内点検まで含む基本プランで月額5,000〜10,000円程度。草刈りはオプション扱いが一般的 | 遠方でまったく通えない、報告書が欲しい |
| くらしのマーケット | 作業内容ごとに事前に総額が提示される | 口コミを見て選びたい、単発で頼みたい |
※ここに挙げた金額は、2026年7月時点で複数の業者・比較サイトが公表している相場をまとめたものです。地域や敷地の状態で変わるので、あくまで目安としてご覧ください。
見積もりで追加になりやすい費用
- 刈った草の処分費:「刈るだけ」で見積もられていることがあります。処分まで含むか必ず確認を
- 出張費・駐車場代:遠方の物件は加算されることがあります
- 草の高さによる割増:伸びすぎていると単価が上がります。放置するほど高くつきます
相見積もりは大事ですが、いちばん安い1社に飛びつくのは危険です。空き家をねらった悪質な業者もいるので、不安なときは自治体の窓口に相談するのが安心です。詳しくは【空き家の相談先はどこ?】無料窓口から悪質業者の見分け方まで徹底解説にまとめています。
④自分でやる場合にかかる費用
「自分でやればタダ」と思いがちですが、実はそうでもありません。初期費用と毎回のコストを出してみます。
| 項目 | 費用の目安 |
|---|---|
| 電動・充電式草刈り機 | 10,000〜30,000円(初期費用。家庭用なら1万円台から選べます) |
| 替刃・ナイロンコード | 1,000〜3,000円 |
| 長靴・厚手グローブ・保護メガネ | 5,000円前後(安全のため必須) |
| ゴミ袋・草の処分費 | 1回あたり数百円〜(自治体により異なる) |
| 往復のガソリン代・高速代 | 距離しだい(片道1時間なら1回1,000〜3,000円程度) |
見落としがちな「時間コスト」
ここがいちばん大きいです。往復の移動2時間+作業3時間で1回5時間かかるとして、夏に月2回通えば月10時間。ご自身の時間を時給1,500円で換算すると、それだけで月15,000円相当になります。金額だけ見れば自分でやるのが安く見えても、時間で見ると外注のほうが合理的なことは珍しくありません。
安全面の注意
草が伸びた空き家の庭は、マムシ・ムカデ・蜂の巣がひそんでいることがあります。素足・素手は絶対にNG。草刈り機は飛び石で自分や近隣の車を傷つけることもあるので、周囲の確認も忘れずに。具体的な手順は空き家の維持管理・定期点検を完全解説にまとめています。
結局どれを選べばいい?ケース別の選び方
| あなたの状況 | おすすめ |
|---|---|
| 車で1時間以内+庭が狭い | 自分でやるのが最安。道具をそろえて月1回 |
| 車で2時間以上/体力的に不安 | シルバー人材センター。まず地元のセンターに電話 |
| 近所に頼れる方がいる | 時給でお願いする(保険と記録の注意点は必ず確認) |
| 庭木が高い・伐採したい | 造園・外構業者。シルバーでは断られます |
| 草が腰の高さまで伸びている | まず専門業者でリセットし、その後シルバーで維持 |
| 遠方でまったく通えない | 空き家管理サービス+草刈りは単発で外注 |
シルバー人材センターを軸にするなら、「夏に依頼できるかどうか」で1年の計画が変わります。夏がNGの地域なら、冬にまとめて刈ってもらい、夏は防草対策や自分での作業でしのぐ、という組み立てになります。
費用を根本から下げる4つの方法
毎年の出費を減らすには、草が生えにくい状態にしてしまうのがいちばんです。
- 防草シート+砂利:初期費用はかかりますが、数年で草刈り代の元が取れます。庭の一部だけでも効果あり
- 除草剤を使う:安く広範囲に対応できます。ただし近隣の敷地や井戸への影響に配慮を
- 庭木を減らす:落ち葉・剪定・虫の手間がまとめて減ります。貸すときの管理も楽になります
- 早く貸してしまう:これが本当の最適解です。入居者が住めば庭の管理は基本的に入居者が行うので、草刈り費用そのものがなくなります
わたしも祖父の家を貸したあとは、草刈りの心配がまるごとなくなりました。空き家のまま維持するコストは意外と大きいので、空き家の入居者募集方法もあわせて検討してみてください😊
まとめ:管理費用は「距離」と「庭の広さ」で決まる
- わたしのシルバー人材センターへの支払いは年間で約20,500円(草刈り約10,500円+草の処分約10,000円)。ここに知り合いの方への不定期のお礼が加わります
- シルバー人材センターは時給1,200円+事務費で実質1時間1,500円ほど。広い庭をのべ7時間で約10,500円、交通費なし・保険あり・短時間でも割増なしと破格でした
- 夏は受け付けていない地域があります(熱中症予防のため)。わたしは年1回、冬にお願いしています。夏の草対策は別に考える必要あり
- 刈った草の処分は別途約10,000円。町内会に入っていないとゴミを出せないので、わたしは処分まで依頼しています
- 知り合いへの依頼は時給1,500円・15分単位・日時はお任せという形で無理なく続いています。ただし保険がない・人間関係・記録の3点は要注意
- 専門業者は高めだが、草が伸びすぎた状態のリセットや高木の処理には必要
- 自分でやる場合は道具代と時間コストを計算してから判断する
- 根本的な解決は、防草対策をするか、早めに貸してしまうこと
草刈りは地味ですが、放置すると近隣トラブルや特定空家指定に直結する大事な管理です。詳しいリスクは空き家を放置するとどうなる?で解説していますので、あわせてご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!


コメント